ifs未来研、酒井俊彦さんの自主研究を手伝う形で、クウジット株式会社と「産地AR」というしくみを開発しました。
スーパーに行くと工場のようなところで大量生産された食材も、生産者が愛情と情熱を持って丁寧につくった食材も横並びで扱われてしまうことが多い。それでは価格的に有利な大量生産品ばかりが有利な世の中になってしまう。
そうではなくて、丁寧な生産者を応援するテクノロジーの使い方があってもいいんじゃないか?というのが、開発のきっかけです。
しくみは技術に詳しい人にはそれほど新鮮味のないマーカー式のAR。要するにQRコードのようなマークにスマートフォンのカメラを向けると、画面に映像が表示される、というもの。
ところが、展示初日にビックリしたのが、こうしたAR、まだ未体験の人大勢いた、ということ。結構、大勢がビックリしてくれました。
ARという言葉を広めたセカイカメラが流行ったのは、まだスマートフォンがそれほど普及していない時代。でも、今はスマートフォンが過半数の時代。実はAR未体験のままスマートフォンユーザーになってる人は今はかなり多いのかも知れません。
産地ARでは、食品の裏側にある生産地の映像や生産者の表情を伝える以外に、珍しい食材の調理の仕方やレシピの提示などにも使えます。
アプリを使ってもらうべく、生産者の方と組んで、同じ生産者の食材を10個買うと11個目は無料、と言った生産者単位でのスタンプカード機能や、何人かに一人、モノが当たるキャンペーンなどを仕掛けて行こうと考えています(これはアプリの利用者を増やすだけでなく、生産者の名前を意識してもらうのにも有効かな、とおもってます)。
使ってもらうのは生産者だけでなく、厳選した食材にこだわる小売店、さらには食材にこだわった飲食店もありなのかな、と思っておっています。
「このハンバーガーのレタス、美味しかったでしょう。実は〜〜農家さんのレタスを作っています。レジで売っているので、よければお家でも使って見てくださいね!」と言ったアプローチです。
まだまだ、これから決めなければならないことも多い、コンセプト中心のしくみですが、外苑前CIプラザの2階、未来研サロン WORK WORK SHOPで8/1までの平日、午前11時から19時まで展示しているので、興味のある方はぜひ来週中に!
無料のコーヒーをお出ししています。
WORK WORK SHOPでは、他にifs未来研サロンのもう一人の研究員、渡邊さんの時間を忘れるための砂時計(バカラのリングなどを使ったとても素敵な作品です)。ポーラさんの化粧品やコクヨさんの文具などの展示もあるので、そちらもお楽しみに!
私は29日は一日います。