毎年1月、石川県金沢市で「eAT KANAZAWA」という凄いイベントが開催されていた。
eATはエレクトロニック、アート、テクノロジーの略でもあれば、凄い登壇者を美味しい食事で釣ってくるための名前でもある。
全19回の歴代の登壇者の名前をちょっとだけ挙げると:
伊藤穣一、ジョン前田、小林弘人、服部桂、中島信也、日比野克彦、樋口真嗣、浜野保樹、押井 守、原田大三郎、高城 剛、平野友康、ヒロ杉山、八谷和彦、原田永幸(現在は泳幸)、丸山茂雄、高橋悠治、高畑 勲、佐藤可士和、佐藤 卓、深澤直人、しりあがり寿、辛酸なめ子、安齋 肇、江口寿史、森本千絵、石川光久、川井憲次、坂本美雨、リリー・フランキー、鄭 秀和、浦沢直樹、宮田仁司、菱川勢一、秋山 具義、諏訪 綾子、山崎 亮、林 千晶、林 雄司、菅野 薫、小西 利行、小笠原 治、原 雄司など多種多様、個性豊かな人たちが登壇してきた(これでもほんの一部)スーパーイベントだ。
私もこのイベントのおかげで大勢の方々と親交を深めることができた感謝感謝のイベントだが、そのeAT KANAZAWAが今年で19年の歴史に幕を閉じることとなった。
さて、毎回、日本にこんな凄い人がいたんだという出会いがあるeAT KANAZAWAだけれど、今回の出会いは、あのMaroon 5も、その才能を認め、日本に来た時に案内まで頼んだというヒューマン・ビートボクサーのReatmoさん。アート業界のチアリーダーで長い間、eATでも中心的な役割を果たしている山口裕美さんの推薦で参加した。
明和電機の土佐信道さんがモデレーターを務める「eATが発掘する新しい才能~」というセッションに、NHKの若手イケメン番組ディレクター、鼻戸航介さんやよしもと興行所属のロボットクリエイター、バイバイワールドの高橋さんらと登壇なんと、この4人でのセッションも行われた。
こんな凄い舞台が見られるのもeAT KANAZAWAくらいなら、街のBARで朝方、壁一面に浦沢直樹が絵入りのサインをしていたり、NHK大河ドラマ『八重の桜』のオープニングで組んだ加藤拓さん、菱川勢一さん、そして映画「ウルヴァリン」のCGなどを手がける佐分利仁さんと私が朝方4時頃にiPhone、iPadとMacBook Proを差し出して悪ノリして20代のReatmoさんにサインをねだるイベントなんて、おそらく他になかなかないはずだ(笑)
金沢は間もなく開業の新幹線を得る代わりに大きなイベントを失おうとしているが、実行委員長の中島信也さんは来年からは民営化して続けると息巻いており私も協力を惜しまないつもりだ。